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スピニングリール メインシャフトねじ山修正【溝掘り&加工有り】

スピニングリール メインシャフト修正 カスタム
やませ

どうも、なるべく修理はお金をかけずに自分で行いたい者です。今回はメインシャフトが磨耗して、ドラグノブが閉まらなくなった08ツインパワー2500Sのメインシャフト修正工程になります。どうぞ、ご覧下さい。

記事の内容
  1.  メインシャフト磨耗の原因及び解決方法
  2.  メインシャフトねじ山修正&ナット加工用工具紹介
  3.  メインシャフトねじ山修正工程及びナット加工
  4. 要チェックポイント
これらに注目
これを解決
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メインシャフトの磨耗の原因及び解決方法

スピニングリール メインシャフト磨耗

大抵の場合は、長年の使用によって生じるドラグノブ内部のナットとの摩擦による消耗かと思います。溝に触れば何かしらの汚れが付着するはずです。それだけ溝が消耗している事がわかります。これが、ある一定を越えるとノブ側のナットが溝を噛まなくなり、ドラグノブが閉まらなくなるといった現象が生じます。

交換パーツ

  • 08ツインパワー2500S
  • No.26
  • スプール軸
  • ¥850

メーカーのパーツリストから、上記のパーツを手に入れるのが一番良いのですが既に在庫もなく入手が不可能となっていました。このまま修理不可能となると、パーツ取りとして残すか、気長にオークション等でパーツが出てくるのを待つしかない状態になってしまいます。

代替品

メインシャフト代替品

どうにかならないかと、規格が近い感じがした11ツインパワーのメインシャフトを取り寄せてみました。ですが、シャフトの太さが違うなどの違いがあり、採用は断念です。

解決方法

要はシャフトの溝が復活してナットが締まれば良いという結論に達したので、磨耗したシャフトに新たに溝を掘ってやるという方法を選択しました。

ただし、新たに掘る溝は今までの物とねじピッチが違うので、ドラグノブ内部のナットも新たな溝に対応した物に交換してやる必要が出てきます。

メインシャフトねじ山修正用&ナット加工用工具紹介

タングステン タップダイスセット

タングステン タップダイスセット

今回の最重要な工具となります。使用したのはE-Value EV-20TD タングステン タップダイスセットです。勿論、ねじ切り用タップダイスセットであれば、他社の製品でも使用可能です。その際は、M4のダイスが入っているか確認して下さい。

ゴツいニッパー

ゴツいニッパー

出来るなら用意した方が便利です。なくても構いませんが、作業時間が倍以上かかる事を念頭においていて下さい。

ゴツいヤスリ

ゴツいヤスリ

こちらは必需品です。100均の物でもやれない事は無いですが、力が入れやすい大きめのタイプの物の方が作業がしやすいです。

メインシャフトねじ山修正工程及びナット加工

メインシャフトねじ山修正工程及びナット加工1
  1. 余計なパーツを外す。

  2. シャフトに新たな溝を掘る。
  3. ドラグノブを分解する。
  4. ナットの加工。
  5. 取り付け。

作業の邪魔になりそうなところは、あらかじめ外しておいたほうが良いでしょう。特にローターは面倒くさがらずに外した方が作業がしやすいです。

メインシャフトねじ山修正工程及びナット加工2
  1. 余計なパーツを外す。
  2. シャフトに新たな溝を掘る。

  3. ドラグノブを分解する。
  4. ナットの加工
  5. 取り付け。

この作業の一番のポイントとなるところです。使うダイスはM4の物です。気を使うところではありますが、工具の説明書通りにやれば失敗はしないでしょう。ナナメにならないようにだけ気をつけて作業してください。

メインシャフトねじ山修正工程及びナット加工3
  1. 余計なパーツを外す。
  2. シャフトに新たな溝を掘る。
  3. ドラグノブを分解する。

  4. ナットの加工。
  5. 取り付け。

シャフトに新たに溝を掘ったならば、次はドラグノブを分解します。特に難しいことはありません。ゴムを外して、抜け留めのバネを外せば簡単に取れます。ですが、内部にある音出し用のパーツがとても小さいので、ゆっくりと作業した方が失くす確率は減ると思います。

メインシャフトねじ山修正工程及びナット加工4
  1. 余計なパーツを外す。
  2. シャフトに新たな溝を掘る。
  3. ドラグノブを分解する。
  4. ナットの加工。

  5. 取り付け。

新たな溝に対応するために、それ用のナットと交換します。ただし、サイズが少し特殊です穴のサイズはM4ですが、ナット自体の大きさはM5の物が必要になります。その為、ナット側も加工が必要となってきます。この加工に関しては、下の要チェックポイントで説明します。

メインシャフトねじ山修正工程及びナット加工5
  1. 余計なパーツを外す
  2. シャフトに新たな溝を掘る。
  3. ドラグノブを分解する。
  4. ナットの加工。
  5. 取り付け。

ナットの加工が終わったら取り付けとなります。今回作成したナットは純正の物と比べると高さが違っている為、ドラグノブを組んでいくと、バネが飛び出ている印象を受けると思いますが問題なく収まります。

要チェックポイント

ナットのサイズ

ナットサイズ

通常のM4のナットがそのまま使用出来れば問題はなかったのですが、残念ながらそう上手くはいきません。M4のナットをそのまま使用すると、サイズが足りず内部で空転してシャフトに噛んでくれません。

器用な方向け

プラスチックナット

対応策としてはM4のサイズをM5に変更するアタッチメント的な物を、プラねじから削り出したり、プラ板やアクリル板の積層で作成して取り付けたりや、UVレジンで型取りして作り上げるか等の方法もあるとは思います。

脳筋向け

フランジナット

今回作成したナットの作り方です。ハッキリ言って力技です。このナット準備してゴツいニッパーとゴツいヤスリを用意して下さい。

純正ナットとフランジナット比較

見ての通りこれは純正と大きさは一緒ですが、穴はM4サイズとなっています。

準備できたら、余分な部分をぶった切ってゴリゴリ削って形を整えて下さい

ドラグノブ用ナット加工

おそらく自分が思っているよりは早く削ることが出来ると思います。ゴツい道具推奨です。ちなみに、削ってる最中にナットが熱を持つので手袋をした方が良いかもしれません。

メインシャフトねじ山修正&ナット加工 まとめ

今回のリールの様にドラグが閉まらなくなり、お蔵入りしているリールをお持ちの方もいると思います。なかなかオークション等で狙いのパーツを探しても、ボディ込みだったりして、単体で入手する事が難しい場合が殆どじゃないでしょうか。

もし工具を購入する事に抵抗がないなら、今回の様な方法で復活させる事が可能です。たとえ工具を揃えたとしても、オークションのボディ込みの金額よりも安く仕上がると思います。

それと、次にダメになるのがいつかはわかりませんが、今回使用したタップダイスセットであれば、もう一段細いM3までは加工が可能です。まぁ、それまで使い倒されればリールも本望かとは思いますが。

それにしても、リールに限らず愛着のある道具を長く使っていくには、それなりに手を加えていかないといけませんね。

それでは少しでもこの記事が、スピニングリールのメインシャフトの修正のお役に立てれば幸いです。

この記事を書いた人
やませ

ブランクの時期もあったりしますが、幼少の頃より釣りを嗜んでいます。基本イジることが好きなので、釣具以外もカスタムしてきました。出先で玉コンを見かけると、つい買ってしまうクセがあります。

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